クラウド会計

弥生会計 Nextへの移行方法|旧弥生・他ソフトのデータと開始残高を確認

移行元と移行先の資料箱を橋と矢印でつなぎ、照合用の虫眼鏡を添えた会計データ移行のイラスト。
佐藤

旧ソフトからの移行は、どこまで確認すれば完了?

弥生会計 Nextへ移行するときは、移行元の設定、期首残高、仕訳データをそろえ、取り込み後に同じ期間の数字を照合します。

ファイルを読み込めたことだけで完了とせず、抜けと重複がない状態まで確認しましょう。

この記事では、旧弥生会計や他ソフトからの移行を整理します。対象は法人のデータです。個人事業から法人成りした場合は、個人の帳簿をそのまま法人の帳簿として引き継ぐ扱いにはしません。

始める前に用意する資料・確認すること

  • 移行元の製品、対象会社、会計期間
  • 事業所や消費税の設定、科目と補助科目の使い方
  • 期首残高、仕訳、固定資産台帳、証憑の移行範囲
  • 移行前の試算表、主要科目の元帳と残高内訳
  • 銀行・カード連携で新たに取得する期間
移行元と移行先の資料箱を橋と矢印でつなぎ、照合用の虫眼鏡を添えた会計データ移行のイラスト。
旧ソフトからの移行を表す概念イラスト

移す年度とデータの範囲を決める

まず、当期だけを移すのか、過年度も含めるのかを決めます。年度途中で切り替える場合は、期首残高と移行日までの仕訳、移行後の新しい入力の境目を整理します。移行元とNextで同じ期間を重ねて記帳すると、後で二重入力を見つけにくくなります。

仕訳を取り込めても、添付証憑や台帳、すべての設定が一括で移ることを意味しません。対象データごとに、どの方法で引き継ぐか確認します。元データと出力ファイルは保管し、作業用のコピーを使いましょう。

旧弥生会計 オンラインは、解約や無料プランへの変更後に製品へログインできなくなると公式に案内されています。移行の照合と必要データの出力を済ませる前に、契約を切り替えないようにします。

移行は照合まで確認
移行する範囲と設定をそろえ、期首残高と仕訳を取り込んだ後、移行元の数字と照合します。図を拡大して見る(新しいタブ)

移行元でNextに合う形式を書き出す

デスクトップ版の弥生会計は弥生インポート形式で出力します。freee会計やマネーフォワード クラウド会計の仕訳も、弥生会計の形式でエクスポートしたものは、記述形式を編集せず取り込めると公式に案内されています。任意のCSVをそのまま読み込めるという意味ではありません。

旧弥生会計 オンラインの出力例は、次のとおりです。ここだけは移行元の画面で、Nextの操作とは異なります。

  1. 旧オンラインの[高度な機能]から[弥生データのエクスポート]を開きます。
  2. 対象年度を選びます。
  3. 出力形式で、弥生会計 オンライン・やよいの青色申告 オンラインへインポートする場合の形式を選びます。
  4. [期首残高]で出力条件を確認して、[ダウンロード]をクリックします。
  5. [取引データ]で期間と出力条件を確認し、[ダウンロード]をクリックします。
手順・確認点:移行元でNextに合う形式を書き出す(5項目)
  1. 旧法人オンラインの弥生データエクスポート入口

    旧法人オンラインの弥生データエクスポート入口

    対応する公式案内
  2. 旧オンラインのエクスポート対象年度

    旧オンラインのエクスポート対象年度

    対応する公式案内
  3. Next取込に指定された旧オンラインの出力形式

    Next取込に指定された旧オンラインの出力形式

    対応する公式案内
  4. 旧オンラインの期首残高ダウンロード

    旧オンラインの期首残高ダウンロード

    対応する公式案内
  5. 旧オンラインの取引期間とダウンロード

    旧オンラインの取引期間とダウンロード

    対応する公式案内

仕訳データは5,000行を超える場合に分割が必要です。デスクトップからは1伝票100行を超える仕訳にも制約があります。ファイルを単純な位置で切って複合仕訳を途中で分断せず、公式の分割方法と伝票の範囲を確認してください。

Nextの設定と、過年度による期首上書きを確認する

移行元の事業所・消費税設定を参照して、Nextの会社情報と会計期間、課税方式などを合わせます。仕訳の取引日は処理中の会計期間内、期首残高ファイルの日付はNextの期首日と一致している必要があります。

  1. Nextの[設定]から[事業所]を開きます。
  2. [詳細設定]で、移行先の会計期間を確認します。
  3. [消費税設定]で、移行元と会社の税務条件を照合します。
手順・確認点:Nextの設定と、過年度による期首上書きを確認する(7項目)
  1. 移行先Nextの事業所設定へのメニュー

    移行先Nextの事業所設定へのメニュー

    対応する公式案内
  2. 移行先の詳細設定と会計期間

    移行先の詳細設定と会計期間

    対応する公式案内
  3. 移行先の消費税設定

    移行先の消費税設定

    対応する公式案内
  4. 本年度の期首残高への入口

    本年度の期首残高への入口

    対応する公式案内
  5. 期首残高の更新設定の歯車

    期首残高の更新設定の歯車

    対応する公式案内
  6. 過年度移行前に期首更新を手動へ設定

    過年度移行前に期首更新を手動へ設定

    対応する公式案内
  7. 期首残高更新設定の確認OK

    期首残高更新設定の確認OK

    対応する公式案内

本年度の期首残高を先に設定してから過年度を取り込むと、通常は過年度のデータに基づいて、本年度の期首も更新・上書きされます。移行作業中に現在の期首を維持する必要がある場合は、取り込み前に更新設定を確認します。

  1. [設定]から本年度の[期首残高]を開きます。
  2. 歯車のアイコンから、更新設定を開きます。
  3. 維持する必要がある場合は、[期首残高の更新設定]で「手動」を選びます。
  4. [OK]をクリックします。

手動は移行後の正しい残高を保証する機能ではありません。過年度と本年度がそろったら、前期末と本年度首を照合し、自動更新に戻す時期も確認します。途中の残高のまま戻して、正しい期首を上書きしないようにします。

期首残高データをインポートする

  1. [設定]から[インポート]を開きます。
  2. [期首残高データ]を選びます。
  3. 用意した期首残高ファイルを指定します。
  4. ファイルのチェック結果を確認します。エラーがあれば対象行と内容を調べます。
  5. 問題がなければ[アップロード]をクリックします。
  6. 未登録の項目が表示された場合は、追加するか既存項目へ置き換えるかを確認します。
  7. 未登録項目の設定が済んだら、[登録して次へ]をクリックします。
  8. 確認メッセージの内容を確認して、[インポート]をクリックします。
手順・確認点:期首残高データをインポートする(13項目)
  1. Nextのインポートへのメニュー

    Nextのインポートへのメニュー

    対応する公式案内
  2. 期首残高データの取込種別選択

    期首残高データの取込種別選択

    対応する公式案内
  3. 期首残高ファイルの指定

    期首残高ファイルの指定

    対応する公式案内
  4. 期首残高ファイルの形式チェック

    期首残高ファイルの形式チェック

    対応する公式案内
  5. 期首残高ファイルのアップロード

    期首残高ファイルのアップロード

    対応する公式案内
  6. 期首残高の未登録科目補助科目の対応設定

    期首残高の未登録科目補助科目の対応設定

    対応する公式案内
  7. 期首残高の項目対応を登録して次へ進む

    期首残高の項目対応を登録して次へ進む

    対応する公式案内
  8. 期首残高インポートの確認画面

    期首残高インポートの確認画面

    対応する公式案内
  9. 期首残高の貸借バランス確認メッセージ

    期首残高の貸借バランス確認メッセージ

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  10. 貸借バランスと移行元繰越利益の照合

    貸借バランスと移行元繰越利益の照合

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  11. 照合済み期首残高の保存ボタン

    照合済み期首残高の保存ボタン

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  12. 繰越利益へ反映する調整の確認画面

    繰越利益へ反映する調整の確認画面

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  13. 繰越利益への反映後の期首残高

    繰越利益への反映後の期首残高

    対応する公式案内

貸借バランスの確認が表示された場合は、まず差額と移行元の繰越利益を照合します。差額があるからといって、資料を見ずに調整して進めないようにしてください。

  1. 確認メッセージを[OK]で閉じます。
  2. 期首残高画面の貸借バランスと移行元の繰越利益、各科目を照合します。
  3. 金額が一致すると確認できたら、期首残高の[保存]をクリックします。
  4. 調整のメッセージが表示されたら、確認した内容で[調整する]をクリックします。
  5. 繰越利益への反映と、貸借バランスが0になったことを確認します。

仕訳データを取り込み、エラーと件数を確認する

  1. [設定]の[インポート]を開きます。
  2. [仕訳データ]を選びます。
  3. 対象年度の仕訳ファイルを指定します。
  4. 形式のチェック結果を確認して、[アップロード]をクリックします。
  5. 内容のエラーが表示された場合は、行番号と理由を確認します。
  6. 未登録項目があれば、科目・補助科目・部門・税区分の対応を確認します。
  7. 項目の対応が済んだら、[登録して次へ]をクリックします。
  8. 確認メッセージで、[インポート]をクリックします。
  9. 表示された仕訳日記帳で、対象期間の取引を確認します。
再取込の前に範囲と件数を確認
エラーがあった場合は、取込済みと未取込の範囲・件数を確かめてから再試行します。図を拡大して見る(新しいタブ)
手順・確認点:仕訳データを取り込み、エラーと件数を確認する(10項目)
  1. 仕訳取込のためインポートを開くメニュー

    仕訳取込のためインポートを開くメニュー

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  2. 仕訳データの取込種別選択

    仕訳データの取込種別選択

    対応する公式案内
  3. 対象年度の仕訳ファイル指定

    対象年度の仕訳ファイル指定

    対応する公式案内
  4. 仕訳ファイルのチェックとアップロード

    仕訳ファイルのチェックとアップロード

    対応する公式案内
  5. 仕訳データ内容エラーの確認

    仕訳データ内容エラーの確認

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  6. 仕訳取込の未登録項目の追加置換

    仕訳取込の未登録項目の追加置換

    対応する公式案内
  7. 仕訳取込の項目対応を登録して次へ進む

    仕訳取込の項目対応を登録して次へ進む

    対応する公式案内
  8. 仕訳インポートの確認画面

    仕訳インポートの確認画面

    対応する公式案内
  9. インポート完了後の仕訳日記帳

    インポート完了後の仕訳日記帳

    対応する公式案内
  10. インポート後の対象月への表示切替

    インポート後の対象月への表示切替

    対応する公式案内

エラーを含むまま続行すると、エラー行を除いて取り込む仕様です。移行の抜けにつながるため、何が未取込になるか分からない状態で続けないようにします。「未確定勘定」への置換も、一時的な受け皿なので、適切な科目への確認が必要です。

取り込み後の日記帳は今月度の表示になるため、対象月が違う場合は[月選択]を合わせます。エラーを直して再試行するときも、すでに取り込まれた範囲と件数を確認し、同じファイルを無条件に再取込しないようにします。

移行元と照合してから、通常の記帳へ切り替える

  1. [集計]から[残高試算表]を開きます。
  2. 対象期間と累計・推移、税込・税抜などを移行元と合わせます。
  3. 主要科目、補助科目と貸借の金額を、移行前の試算表と照合します。
手順・確認点:移行元と照合してから、通常の記帳へ切り替える(6項目)
  1. 移行後の残高試算表への入口

    移行後の残高試算表への入口

    対応する公式案内
  2. 移行元と比較する試算表の条件

    移行元と比較する試算表の条件

    対応する公式案内
  3. 移行後試算表の主要残高と補助科目照合

    移行後試算表の主要残高と補助科目照合

    対応する公式案内
  4. 照合後に期首残高更新を自動へ戻す設定

    照合後に期首残高更新を自動へ戻す設定

    対応する公式案内
  5. 自動更新へ戻す設定をOKで確定する画面

    自動更新へ戻す設定をOKで確定する画面

    対応する公式案内
  6. 自動へ戻した後の本年度期首残高確認

    自動へ戻した後の本年度期首残高確認

    対応する公式案内

残高だけでなく、仕訳件数、対象期間、決算整理の有無、科目の置換も確認します。帳簿が合っていても証憑や台帳の移行が未完了なら、その作業を残しておきます。銀行連携では、移行済みの仕訳と同じ期間を重ねて登録しないよう、連携後に採用する明細の範囲を決めます。

過年度の移行で更新設定を手動にした場合は、照合後に設定を再確認します。自動へ戻す場合は同じ更新設定で「自動」を選び、[OK]で確定します。戻した後も前年度末と本年度首を照合してください。

操作を一緒に確認したい方へ

データ移行の順序や残高・件数の照合を確認したい方は、個別操作相談をご利用ください。画面を共有しながら、ご相談内容に沿って操作・設定を一緒に確認します。

30分 6,600円(税込)/1時間 13,200円(税込)

お申し込みの際は「弥生会計 Nextの操作相談」と、ご希望の時間枠・相談内容をお知らせください。

個別操作相談を申し込む サービス内容を見る

参考情報

製品情報・税務情報の確認日:2026年10月4日。画面や対応状況は変更されることがあります。

ABOUT ME
佐藤
佐藤
税理士・公認会計士
東京都立大学(旧・首都大学東京)を卒業後、KPMGあずさ監査法人に入所。銀行・証券会社をはじめとする日系金融機関を中心に、監査業務に従事してまいりました。その後、茨城県つくば市にて税理士事務所を開設し、現在に至ります。
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