freee会計で税理士とデータ共有する方法|メンバー招待とアドバイザー制度
税理士がfreeeアドバイザー制度の加入者(会費あり)または認定アドバイザーなら、メンバー追加枠を消費せず無料で招待できます。それ以外の税理士を招く場合はメンバー枠を使うため、契約中のプランによっては追加料金が発生します。共有を始める前に、税理士の制度加入状況と担当範囲を確認しておくことが大切です。
監修:佐藤公認会計士・税理士事務所/最終更新 2026-08-27
税理士を招待するときの料金の分かれ目
freee会計では、税理士を同じ事業所のメンバーとして招待すると、双方が同じデータを確認できます。ただし、招待でメンバー枠を消費するかどうかは、税理士がfreeeアドバイザー制度でどの立場にあるかによって変わります。まず税理士へ制度の加入状況を尋ね、下の表のどちらに当てはまるかを確認してください。
| 税理士の状況 | 招待方法 | メンバー枠 |
|---|---|---|
| アドバイザー制度加入者(会費あり)/認定アドバイザー | 無料招待可 | 消費しない |
| アドバイザー制度加入者(会費なし)/制度非加入 | メンバー追加枠で招待 | 消費する |
※金額はすべて税抜。2026年8月時点の公式ヘルプセンター記載の内容です。最新の料金は必ず公式サイトでご確認ください。
個人事業主版のスタンダード以上はメンバー3人までを含み、4人目以降は年額3,600円で追加できます。アドバイザー制度加入者(会費あり)または認定アドバイザーであれば、この枠を使いません。すでに共同経営者や経理担当者を招待している場合でも、空き枠を気にせず共有できます。
一方、制度非加入の税理士などは通常のメンバーとして数えられます。税理士だけでなく社内メンバーも追加する予定がある場合は、誰が枠を使うのかを先に一覧にすると、契約後の想定外を防げます。
スタータープランは、アドバイザー制度加入者以外のメンバー追加ができません。制度非加入の税理士に見てもらう予定があるなら、プラン選びの段階で考慮してください。
招待の手順
招待操作そのものは短い手順ですが、メールアドレスを入力する前の確認が重要です。制度加入状況、必要な権限、見てもらう期間を順番に整理すると、招待後に設定をやり直す手間を減らせます。
税理士の状況を確認する
税理士がfreeeアドバイザー制度に加入しているか、認定アドバイザーか、freeeでの対応経験があるかを確認します。制度上の立場によってメンバー枠の扱いが変わるため、契約前に聞いておくと安心です。
メンバーを招待する
freee会計の設定からメンバー招待へ進み、税理士が指定したメールアドレスを入力して招待します。普段の連絡先とfreeeへの登録アドレスが異なる場合があるため、推測せず本人に確認してください。
権限を決める
帳簿や証憑を見るだけなのか、取引の登録や修正まで任せるのかを決めます。必要以上に広い権限を渡さず、依頼内容を実行できる範囲に合わせるのが基本です。
見てもらう範囲を伝える
どの期間の、どの取引や帳簿を確認してほしいのかを最初に共有します。「確認をお願いします」だけで終わらせず、未処理取引の修正や申告前の点検など、求める作業を具体的に伝えてください。
招待を受けた税理士が事業所へ参加できたら、双方で対象データが見えるかを確認します。その場で最初の確認対象をひとつ決めておくと、権限不足や認識違いにも早く気づけます。
権限は「必要な分だけ」
税理士へ渡す権限は、依頼する仕事から逆算します。記帳した内容の確認だけなら参照を中心に考え、記帳代行まで頼むなら取引の登録や修正に必要な範囲を含めます。決算や申告まで依頼するときは、税理士が確認すべき帳簿と証憑を事前にすり合わせてください。
上位プランではカスタム権限管理が使えます。個人事業主版はプレミアム以上、法人版はスタンダード以上が対象です。見られたくない情報がある場合は、プランだけで判断せず、実際に設定できる参照範囲と依頼業務が両立するかを確認します。
権限を絞りすぎると税理士が作業のたびに追加依頼を出すことになり、広げすぎると意図しない情報まで共有することになります。最初は必要な作業を列挙し、その作業に必要な分だけ設定する方法が分かりやすいです。担当範囲が変わったときは、権限も一緒に見直してください。
共有でいちばん揉めるのは権限ではなく、「どこまでを誰がやるのか」が決まっていないことです。
共有する前に決めておく3つのこと
freeeで同じ画面を見られるようになっても、作業の分担が自動的に決まるわけではありません。記帳の担当、証憑の置き場所、確認の頻度を共有前に決めておくと、同じ取引を二重に処理したり、必要な資料を探し回ったりする事態を避けられます。
記帳は誰がやるか
自分で入力して税理士には確認だけを頼むのか、記帳自体を任せるのかを決めます。自分が入力する場合は、判断に迷った取引へどのように印を付けるかも共有すると質問がまとまります。
いつ見てもらうか
毎月確認してもらうのか、決算前だけにするのかを決めます。確認頻度で税理士へ依頼する作業量と料金も変わるため、顧問契約の範囲と一緒に確認してください。
決めた内容は、口頭だけでなく短い文章に残すと運用しやすくなります。担当者が増えたときや税理士を変更したときも、同じルールを引き継げるからです。月ごとの締め日や質問の送り方も加えておくと、やり取りがさらに安定します。
freeeに対応していない税理士もいる
税理士事務所ごとに、日常的に使っている会計ソフトは異なります。freeeのアカウントへ招待できても、事務所の標準業務が別ソフトを前提としていれば、同じ画面を使った確認に対応してもらえないことがあります。顧問契約を結ぶ前に、freee上で記帳や確認をしてもらえるかを必ず確認してください。
確認するときは「freeeに対応していますか」だけでなく、記帳代行、月次確認、決算・申告のうち、どこまでをfreee上で行うかを尋ねます。freeeの対応経験があっても、契約内容によって担当範囲は変わるためです。データを別形式で受け渡す運用になるなら、その手順と更新のタイミングも決めておきます。
記帳代行そのものを任せたい個人事業主には、freee会計の「入力おまかせプラン」という選択肢もあります。年額49,800円(税抜)で、プレミアム相当の機能に記帳代行が加わるプランです。税理士へ依頼する業務とは範囲が同じとは限らないため、必要なのが日々の入力なのか、税務判断や申告まで含む支援なのかを分けて検討してください。
※金額はすべて税抜。2026年8月時点の公式ヘルプセンター記載の内容です。最新の料金は必ず公式サイトでご確認ください。
よくある質問
税理士を招待すると料金は上がりますか?
アドバイザー制度加入者(会費あり)または認定アドバイザーの税理士であれば、メンバー追加枠を消費せず無料で招待できます。それ以外の場合はメンバー枠を使います。
データをCSVで送るのではだめですか?
できますが、送った時点のデータしか見られません。招待して同じ画面を見るほうが、修正のやり取りが早く終わります。
見られたくない情報も共有されますか?
上位プランのカスタム権限管理を使えば、参照できる範囲を絞れます。
途中で税理士を変えたらどうしますか?
招待を解除して、新しい税理士を招待し直します。データはそのまま残ります。
freeeで税理士と共有する前に、役割を整理しませんか。
つくば税理士事務所では、freee会計の共有設定から記帳・申告の分担まで、ご状況に合わせて整理します。
現在のプランや運用方法が決まっていない段階でもご相談いただけます。

