事業計画

【起業・創業準備編】集客方法は何が正解なのか?開業したばかりの私が実際に試して感じていること

佐藤

皆様、閲覧頂きありがとうございます。私は茨城県つくば市で税理士・公認会計士をしております佐藤です。

佐藤
佐藤

この記事では、「これから会社を設立する方」「個人で事業を始める方」が避けることのできない集客という課題について、私なりに考えたことをまとめております。

この記事を読むメリット
  • 集客のリアルがわかる
  • 集客方法の考え方とやるべきことがわかる
  • 自分に合った集客方法を選べるようになる

事業を始めると、避けて通れないのが「集客」です。

どれだけ良い商品やサービスを提供できたとしても、その存在を知ってもらえなければ、お客様から問い合わせをいただくことはできません。

私自身、2026年7月に税理士事務所を開業し、現在まさに集客について試行錯誤しています。

佐藤
佐藤

ホームページを作り、ブログを書き、XやInstagram、YouTubeで発信を行い、営業支援サービスや比較・紹介サービスも利用し始めています。

つまり、今回の記事は、集客に成功した人が「これをやれば必ず集客できます」と答えを示すものではありません。

むしろ、開業したばかりの事業者として、

  • どのような集客方法があるのか
  • それぞれにどのような特徴があるのか
  • どの方法が自分の事業に合うのか
  • 実際に何を試しているのか
  • 試す中で何に悩んでいるのか

といったことを、今の時点で感じていることも含めて整理する記事です。

選択肢が多くて悩む…

集客について調べると、

  • 「SNSをやるべき」
  • 「SEOが重要」
  • 「紹介が一番」
  • 「営業代行を使うべき」

など、さまざまな意見が見つかります。

しかし、実際には、どの方法が正しいかを一律に決めることはできません。

業種、客単価、利益率、提供するサービス、事業者の得意不得意、使える時間、使える予算、そして出会いたいお客様によって、適切な方法は変わるからです。

そのうえで、私自身は、現在の集客方法を大きく4つに分けて考えています。

Contents
  1. 集客方法は大きく4つに分けられる
  2. 1.Google検索からの集客
  3. 2.SNSやYouTubeからの集客
  4. 3.営業代行や営業支援サービス
  5. 4.比較サイト・一括見積もり・紹介サービス
  6. 集客方法は業種によって大きく変わる
  7. 集客方法に絶対的な優劣はない
  8. 最初から正解を決めるのは難しい
  9. 時間があり、お金をかけたくない人は、小さく複数を試してみる
  10. 見るべきなのは問い合わせ件数だけではない
  11. 「お客様の質」という視点を持つ
  12. 集客経路ごとに記録して比較する
  13. 現時点での私の結論

集客方法は大きく4つに分けられる

私が現在取り組んでいる集客方法は、次の4つです。

  1. GoogleやBingなどの検索エンジンからの集客
  2. X、Instagram、YouTubeなどのSNSやコンテンツからの集客
  3. 営業代行や営業支援サービスを利用した集客
  4. 比較サイトや一括見積もり、紹介サービスからの集客

もちろん、これ以外にも、既存のお客様からの紹介、人脈、交流会、セミナー、広告、チラシ、電話営業など、さまざまな方法があります。

ただ、インターネットを中心に集客を考えるのであれば、まずはこの4つに分けると整理しやすいと感じています。

そして、それぞれの違いを考える際には、単純に「無料か有料か」だけを見るのではなく、

  • 今すぐサービスを探している人に届くのか
  • まだ課題を明確に認識していない人に届くのか
  • 成果が出るまでにどの程度の時間がかかるのか
  • 問い合わせ1件あたりにどの程度のコストがかかるのか
  • どのようなお客様が集まりやすいのか
  • 自分の事業の利益構造に合っているのか

といった複数の視点から考える必要があります。

1.Google検索からの集客

1つ目は、GoogleやBingなどの検索エンジンを通じて、自分のホームページやブログを見つけてもらう方法です。

例えば、私のような税理士事務所の場合であれば、見込み客は次のような言葉で検索する可能性があります。

  • つくば市 税理士
  • つくば 創業支援
  • 会社設立 税理士
  • 個人事業主 税理士
  • 創業融資 相談
  • 法人化 タイミング
  • 開業 税金
  • 記帳代行 税理士

こうした言葉を検索する人は、何となく情報を眺めているというよりも、すでに何らかの悩みや課題を持っているケースが多いと考えられます。

例えば、「つくば市 税理士」と検索している人であれば、税理士への相談や依頼を現実的に検討している可能性があります。

「会社設立 税理士」と検索している人であれば、会社を作ろうとしている、あるいは会社設立の手続きや税務に不安を感じているのかもしれません。

つまり、検索エンジンから流入する人は、比較的ニーズが明確なんです!

すでに課題を認識し、解決手段を探している人を「顕在層」と呼ぶことがあります。

検索流入の大きなメリットは、この顕在層に届きやすいことです。

Google検索から来る人は、悩みの切実度が高い

もう少し補足させていただくと、

私たちは、特に悩みも用事もない状態で、具体的なキーワードをGoogleに入力することはあまりありません。

何かを検索するという行動の背景には、

  • 知りたい
  • 比較したい
  • 解決したい
  • 誰かに相談したい
  • 商品やサービスを購入したい

といった目的があります。

そのため、Google検索からホームページへ来た人は、SNSで偶然投稿を見た人に比べると、問い合わせや契約に近い位置にいる可能性があります。

検索流入は成約につながりやすい一方で、時間がかかる

Googleなどの検索流入を伸ばすことが集客に大きなメリットがあることがわかりました。ただし、これには少し問題もあるのです…

佐藤
佐藤

検索流入の問題は、成果が出るまでに時間がかかることです。

ホームページを作ったからといって、翌日から検索結果の上位に表示されるわけではありません。

検索結果で見つけてもらうためには、

  • ホームページを整える
  • サービス内容を分かりやすく掲載する
  • ブログ記事を継続して作成する
  • 検索する人の悩みに合った情報を発信する
  • 地域名やサービス名を適切に盛り込む
  • サイトの信頼性を高める
  • 問い合わせまでの導線を整える

といった積み重ねが必要になります。

要するに、ここが大変…

狙ったキーワードで検索結果の上位に表示させることは実は難しいケースもあります。

特に、「金融」「健康」など、人の人生に重要な影響を与える可能性のあるキーワードでの上位表示は難しいと言われています。

また、検索結果で上位表示されたとしても、ホームページの内容が分かりにくければ、問い合わせにはつながりません。

つまり、検索流入は単にアクセスを増やすだけでは不十分です。

訪問した人に、

  • どのような人が運営しているのか
  • どのようなサービスを提供しているのか
  • 自分の悩みに対応してもらえるのか
  • 料金はどのくらいなのか
  • 相談した場合に何をしてもらえるのか
  • 他の事務所と何が違うのか

を理解してもらう必要があります。

ホームページは自分で育てられる資産になる

ホームページは検索上位に表示させるのに時間がかかる可能性がある一方で、以下のようなメリットもあります

それは、自分のホームページやブログの記事が、積み重なっていくことです。

SNSの投稿は、公開直後には見られても、時間がたつとタイムラインの中に埋もれやすい傾向があります。

しかし、ブログ記事は検索結果に表示され続けます。

佐藤
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数か月前や数年前に書いた記事が、後から検索され、問い合わせにつながることも考えられます。

もちろん、記事を書けば必ず読まれるわけではありません。

情報が古くなれば更新も必要です。

それでも、ホームページやブログは、時間をかけて育てることで、自社の集客資産になり得ます。

ただし、成果が見えにくい初期段階で継続することは簡単ではありません。

記事を書いてもアクセスがほとんどない時期が続けば、「本当に意味があるのだろうか」と感じることもあります。

そのように悩んだ時は私にご相談ください!
初回のご相談は無料で受け付けておりますので、お問い合わせフォームよりご連絡ください。

佐藤
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2.SNSやYouTubeからの集客

2つ目は、X、Instagram、YouTubeなどを利用した集客です。

YouTubeをSNSに含めるか、動画コンテンツとして別に分類するかは考え方が分かれるところですが、ここでは、インターネット上で継続的に情報発信を行い、投稿や動画を通じて自分や事業を知ってもらう方法としてまとめて考えます。

SNSのメリット

SNSの大きなメリットは、基本的には無料で始められることです。

スマートフォンがあれば投稿できますし、アカウントの開設自体に大きな費用はかかりません。

開業したばかりで広告に多額のお金を使えない事業者にとって、非常に始めやすい集客方法です。

私自身も、X、Instagram、YouTubeで発信を始めています。

佐藤
佐藤
税理士・公認会計士
Profile
東京都立大学(旧・首都大学東京)を卒業後、KPMGあずさ監査法人に入所。銀行・証券会社をはじめとする日系金融機関を中心に、監査業務に従事してまいりました。その後、茨城県つくば市にて税理士事務所を開設し、現在に至ります。
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SNSは無料で始められるが、見てもらえるとは限らない

SNSは無料で投稿できます。

しかし、無料で投稿できることと、多くの人に見てもらえることは別の話です。

これがSNSの難しいところです

佐藤
佐藤

SNS上では、毎日、非常に多くの投稿が公開されています。

自分が時間をかけて作った投稿も、他の多くの投稿の中に埋もれてしまいます。

フォロワーが少ない初期段階では、投稿してもほとんど見られないことがあります。

見られたとしても、すぐに流れてしまい、記憶に残らないこともあります。

また、SNSを見ている人の多くは、何か特定のサービスを依頼するためにアプリを開いているわけではありません。

例えばInstagramを見る人は、

  • 友人や知人の近況を見る
  • 好きな有名人の投稿を見る
  • 飲食店や旅行先を探す
  • 暇つぶしをする
  • 興味のあるリールを見る
  • ファッションや生活の情報を見る

といったさまざまな目的で利用しています。

Xであれば、ニュース、趣味、仕事の情報、意見交換、リアルタイムの話題などを見る人がいます。

YouTubeも、勉強、娯楽、ニュース、商品レビュー、音楽、ゲーム、仕事のノウハウなど、利用目的は人によって大きく異なります。

そのため、SNSで投稿を見た人が、今すぐ自分の商品やサービスを必要としているとは限りません。

SNSは「今すぐ客」よりも潜在的なお客様に届く

Google検索では、すでに悩みを持っている人が、具体的な言葉を入力して情報を探します。

一方で、SNSでは、まだ悩みを明確に認識していない人や、今すぐ依頼するつもりがない人にも投稿が届きます。

例えば、今すぐ税理士を探しているわけではないけれど、

  • 将来独立したい
  • 副業を始めたい
  • 税金について少し不安がある
  • 会社員を辞めて開業したい
  • 法人化に興味がある

という人が、たまたま私の投稿を見るかもしれません。

その時点では問い合わせにつながらなくても、発信を繰り返すことで、名前や事務所の存在を覚えてもらえる可能性があります。

SNSでは、たくさんの人に自分のことを認知してもらうための手段として使うことが良いのではと思っています

その人が数か月後、あるいは数年後に実際に開業する際に、「以前から発信を見ていた税理士に相談してみよう」と思ってもらえるかもしれません。

このように、SNSは今すぐ売るための場所というよりも、将来のお客様との接点を作り、少しずつ信頼を積み重ねる場所だと考えています。

SNSでは人柄や考え方を伝えやすい

税理士、コンサルタント、士業、講師など、人がサービスを提供する仕事では、知識や実績だけでなく、人柄も依頼の判断材料になります。

特に税理士は、一度契約すると長い付き合いになる可能性があります。

料金やサービス内容が似ている場合、

  • 話しやすそうか
  • 価値観が合いそうか
  • 誠実に対応してくれそうか
  • 自分の事業を理解してくれそうか
  • 長く相談できそうか

といった点が重要になります。

ホームページの文章だけでは伝えにくい雰囲気も、SNSやYouTubeであれば伝えやすくなります。

動画では、声、話し方、表情、言葉の選び方などを通じて、人柄を感じてもらえます。

Xでは日々考えていることを短く発信できます。

Instagramでは、写真やデザインを使いながら、難しい内容を分かりやすく伝えることができます。

その意味では、SNSは問い合わせを直接獲得するだけでなく、検索や紹介で自分を知った人が、依頼前に確認する場所としても重要です。

例えば、Googleで事務所を見つけた人が、依頼する前にInstagramやYouTubeを確認することも考えられます。

佐藤
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つまり、集客経路を完全に分けて考えるのではなく、複数の媒体が相互に信頼を補強する可能性があります。

同じコンテンツでも媒体によって結果は大きく変わる

SNSについて考える中で、特に興味深いと感じたことがあります。

それは、同じ人が似たような内容を発信していても、媒体によって反応が大きく異なることです。

実際にあった事例

Instagramではフォロワーが10万人いる発信者の方がいらっしゃいました。

その人はInstagramのリールを中心に発信し、多くの再生数や反応を得ています。

ところが、同じ発信者がYouTubeでもショート動画を投稿しているにもかかわらず、YouTubeの登録者数は1,000人に届いていない、というケースがあります。

InstagramのリールとYouTubeショートは、どちらも縦型の短い動画です。

投稿している内容も、形式も大きくは変わらないように見えるかもしれません。

それでも、結果には大きな差が生まれます。

この理由を1つに断定することはできませんが…

考えられる要因としては、

  • 利用しているユーザー層が違う
  • 利用者が媒体に期待している内容が違う
  • おすすめ表示の仕組みが違う
  • フォローや登録をする心理的なハードルが違う
  • 投稿が拡散される条件が違う
  • 同じテーマでも、媒体ごとに相性が違う
  • 視聴者が動画を見ている状況や目的が違う

といったものが考えられます。

Instagramでは反応が良かった動画が、YouTubeではほとんど見られないこともあります。

逆に、YouTubeでは検索や関連動画から長く再生される内容が、Instagramでは伸びないこともあります。

このことから、単純に「Instagramで成功した投稿を、そのままYouTubeに載せれば同じように伸びる」とは限らないことが分かります。

大切なのは、コンテンツの内容だけではありません。

その媒体を、

  • 誰が使っているのか
  • 何を求めているのか
  • どのような場面で見ているのか
  • どのような投稿が好まれるのか

まで考える必要があります。

ただし、これも実際に投稿してみなければ分からない部分があります。

つまり何が言いたいのか?

ここでお伝えしたいことは、

将来の見込み客はどの媒体を利用しているのか分からない

であれば、特定のSNSだけで情報発信をするというのはもったいない

複数のSNSで情報発信をすべき ということです

3.営業代行や営業支援サービス

3つ目は、営業代行や営業支援サービスを利用する方法です。

営業代行は、自分の代わりに見込み客へアプローチしてもらったり、商談の機会を作ってもらったりするサービスです。

営業活動には多くの時間がかかります。

対象となる会社を探し、連絡先を調べ、電話やメールでアプローチし、興味を持ってもらい、日程を調整する必要があります。

開業したばかりの事業者は、営業だけでなく、

  • 本業のサービス提供
  • 経理
  • 契約
  • ホームページ作成
  • SNS運用
  • 商品設計
  • 勉強
  • 事務作業

など、さまざまなことを自分で行わなければなりません。

その中で営業活動まで全て自分で行うのは、簡単ではありません。

営業代行を利用すれば、営業に必要な時間の一部を、お金を払って外部に任せることができます。

その意味では、営業代行は「時間をお金で買う方法」と言えると思います。

営業代行は営業活動を早く始めやすい

ホームページやSNSは、成果が出るまでに時間がかかる可能性があります。

一方で、営業代行は、契約後すぐに営業活動を始めてもらえることがあります。

自分一人では接点を持てなかった企業や見込み客に、アプローチできる可能性もあります。

特に、

  • 営業が苦手
  • 営業する時間がない
  • ある程度の予算がある
  • 契約単価が高い
  • 対象となる顧客が明確
  • 営業方法がある程度確立している

という事業者にとっては、選択肢の1つになると思います。

お金を払えば必ず契約が取れるわけではない

当然ながら、営業代行を使ったからといって、必ず契約につながるわけではありません。

営業代行会社が作ってくれるのは、見込み客との接点や商談機会までで、その後の説明や提案、契約は自分で行うケースも多いと思います。

また、営業するサービスの内容が分かりにくかったり、ターゲットが曖昧だったり、料金や強みが整理されていなかったりすると、営業代行を使っても成果が出にくい可能性があります。

営業代行を利用する前に、

  • 誰にサービスを提供するのか
  • どのような悩みを解決するのか
  • 競合と何が違うのか
  • いくらで提供するのか
  • どのような会社と契約したいのか

を整理する必要があります。

営業代行のコストが事業に合うかを考える

営業代行では、固定費、アポイント獲得報酬、成約報酬など、サービスによって異なる費用が発生します。

重要なのは、その費用を払っても利益が残るかどうかです。

例えば、1件契約できれば、その後、毎月継続して売上が発生する事業であれば、最初に一定の営業コストをかけても回収できる可能性があります。

一方で、一回限りの取引で、利益額が小さい事業の場合、営業コストを回収できない可能性があります。

営業代行を利用するかどうかは、単に「高いか安いか」ではなく、

  • 一件契約した場合の売上
  • 粗利益
  • 契約が継続する期間
  • 一人のお客様から得られる総利益
  • 営業代行に支払う費用
  • 商談から契約に至る確率

を踏まえて判断する必要があります。

4.比較サイト・一括見積もり・紹介サービス

4つ目は、比較サイト、一括見積もりサイト、紹介サービスなどを利用する方法です。

引っ越し、保険、リフォーム、士業、制作会社など、さまざまな業種で、複数の事業者を比較できるサービスがあります。

利用者が希望条件を入力すると、条件に合う事業者へ問い合わせが送られたり、複数の事業者から見積もりが届いたりします。

税理士業界にも、税理士を探している人と税理士をつなぐ紹介サービスがあります。

こうしたサービスのメリットは、すでに商品やサービスを探している人と出会えることです。

Google検索と同様に、比較サイトを利用する人は、具体的なニーズを持っている可能性があります。

何となく情報を見ているのではなく、

  • 税理士を探している
  • 引っ越し会社を探している
  • リフォーム会社を探している
  • ホームページ制作会社を探している
  • 見積もりを比較したい

という明確な目的を持っています。

そのため、問い合わせや商談にはつながりやすいと考えられます。

比較サイトは見込み客に出会いやすい

自分でホームページを作ったとしても、開設直後はほとんどアクセスがありません。

SNSを始めても、フォロワーが少ないうちは投稿が届きにくい状態です。

一方で、比較サイトや紹介サービスには、すでに利用者が集まっています。

サービスに登録することで、自分だけでは接点を作れなかった人から、問い合わせを受けられる可能性があります。

開業直後で、実績や知名度がまだ少ない時期には、大きなメリットがあります。

また、サービスによっては、登録自体には費用がかからず、契約が成立した場合にのみ紹介料や手数料が発生することがあります。

最終的に良いお客さんを獲得できれば、一定の手数料を払うのは仕方ないですし、

何よりたくさんの人が閲覧してくれる比較サイトに登録することで自分の会社や事務所の名前を知ってもらえるという点でも、利用しない手はないと考えます。

その場合、契約につながらなければ費用が発生しないため、初期費用を抑えて試しやすいという利点があります。

比較されることを前提に考える必要がある

比較サイトでは、利用者が複数の事業者を比較します。

そのため、

  • 料金
  • 対応スピード
  • 実績
  • 口コミ
  • サービス内容
  • 担当者の印象

などが比較されます。

特に料金が分かりやすく並ぶサービスでは、価格競争になりやすい可能性があります。

これだけは考えておきたい!

比較サイトでは、どうしても価格競争に巻き込まれやすいです。

重要なのは、将来の成長に向けた再投資まで価格に含められるかどうかです。

最低限のコストを回収するだけの価格では、設備投資や人材育成、個人事業主自身の学びに使う資金を確保できません。その状態が続けば、サービスの付加価値や競争力が徐々に低下し、最終的には廃業につながる可能性もあります

そのため、安売りや価格競争に参入する際は、目先の受注だけでなく、将来への投資と事業の継続性を踏まえて判断することが大切です。

紹介手数料を払っても利益が残るか

比較サイトや紹介サービスを利用する際には、手数料の負担を慎重に考える必要があります。

サービスや契約条件によっては、売上の一定割合を手数料として支払う場合があります。

場合によっては、売上に対する手数料の割合がかなり大きく感じられることもあります。

私が集客サービスを検討する中では、売上の30%から50%程度、条件によってはそれ以上に相当する負担になるように見えるケースもありました。

ただし、実際の料金体系や負担率はサービスごとに異なります。

固定額である場合もあれば、初年度売上に連動する場合、月額報酬に対して一定割合がかかる場合など、計算方法もさまざまです。

そのため、表面的な割合だけでなく、契約期間全体でどの程度の利益が残るのかを確認する必要があります。

1件の契約によって長期間売上が継続する事業であれば、初年度に高い紹介料を支払っても、2年目以降に利益を回収できる可能性があります。

一方で、1回限りの取引で終わる事業では、高い紹介料を払うとほとんど利益が残らない可能性があります。

集客方法は業種によって大きく変わる

ここまで4つの方法を整理しましたが、最も重要なのは、集客方法の良し悪しを一律に決めないことです。

どの集客方法が合うかは、業種によって大きく異なります。

特に重要なのが、

  • 客単価
  • 粗利益率
  • 契約の継続性
  • 購入頻度
  • 一件の契約から得られる利益
  • 顧客生涯価値

です。

一件の契約金額が大きい業種

例えば、建設業では、1件の受注金額が数千万円、場合によっては数億円になることがあります。

税理士やコンサルタントなども、建設業ほど1件の金額が大きいとは限りませんが、継続契約になれば、1人のお客様から一定期間にわたって売上が発生します。

このような業種では、1件の契約を獲得するために、ある程度の費用をかけても採算が合う可能性があります。

例えば、1件の契約から年間数十万円、数年間で100万円以上の売上や利益が期待できるのであれば、最初に数万円から数十万円の集客費用をかける選択肢もあります。

営業代行や紹介サービスの費用が高く見えても、その後の継続契約を含めれば回収できるかもしれません。

1件あたりの売上が小さい業種

一方で、小売業や飲食店のように、一件の購入額が数百円、数千円という事業では、同じ考え方は使えません。

例えば、1,000円の商品が売れたとしても、その全額が利益になるわけではありません。

そこから、

  • 商品の仕入れ
  • 材料費
  • 人件費
  • 家賃
  • 水道光熱費
  • 決済手数料
  • 配送費
  • その他の経費

を支払う必要があります。

もし集客サービスに売上の30%、50%を支払うとすれば、もともとの利益率が低い事業では、ほとんど利益が残らなくなる可能性があります。

特に原価率が高い業種では、集客費用を差し引いた後に赤字になることも考えられます。

そのため、客単価が低い事業では、営業代行や高額な成果報酬型サービスよりも、

  • SNSで広く認知を獲得する
  • Googleマップで見つけてもらう
  • 口コミを増やす
  • リピーターを増やす
  • 地域の人に知ってもらう
  • 来店頻度を高める
  • 客単価を上げる

といった方法の方が、事業構造に合う場合があります。

売上ではなく利益で考える

集客方法を選ぶ際には、「いくら売上が増えるか」だけではなく、「最終的にいくら利益が残るか」で考える必要があります。

例えば、100万円の売上が増えても、紹介料、原価、人件費などを差し引いた結果、利益がほとんど残らなければ、事業としては苦しくなります。

反対に、売上金額はそれほど大きくなくても、利益率が高く、契約が長期間継続するのであれば、一定の集客費用をかける意味があります。

集客は売上を作るための活動ですが、集客コストが高すぎれば、売上が増えても経営は安定しません。

そのため、

どれだけお客様を集められるかではなく、どの方法で集めれば利益が残るのか

まで考えることが重要です。

集客方法に絶対的な優劣はない

SNS、検索、営業代行、比較サイトを比べると、つい「どれが一番良いのか」を決めたくなります。

しかし、私は集客方法そのものに、絶対的な優劣はないと考えています。

それぞれに役割が違います。

Google検索は、すでに悩みを持つ人に届きやすい方法です。

SNSは、まだ具体的にサービスを探していない人に、自分や事業を知ってもらう方法です。

営業代行は、自分の営業時間を外部の力で補う方法です。

比較サイトは、すでにサービスを探している人と出会う方法です。

つまり、1つの方法だけですべてを解決しようとするのではなく、それぞれの役割を理解して組み合わせることが大切です。

例えば、

  • SNSで自分を知ってもらう
  • YouTubeで考え方や人柄を伝える
  • ホームページでサービス内容を詳しく説明する
  • Google検索から問い合わせを受ける
  • 開業直後は比較サイトも使って案件機会を増やす

という組み合わせも考えられます。

お客様が最初にどの媒体で自分を知るかと、最終的に問い合わせをする媒体が同じとは限りません。

Instagramで知り、YouTubeを見て、ホームページでサービスを確認し、問い合わせフォームから連絡するという流れもあります。

反対に、Google検索でホームページを見つけた後に、SNSを見て人柄を確認することもあります。

このように考えると、それぞれの媒体は競合するものではなく、補い合うものでもあります。

最初から正解を決めるのは難しい

集客について考える際には、

  • 自分のお客様はInstagramにいるはず
  • 税理士ならGoogle検索が一番良いはず
  • YouTubeは時間がかかるからやらない
  • 比較サイトは手数料が高いから使わない
  • 営業代行は自分には向かない

と、最初から決めたくなることがあります。

もちろん、業種やターゲットからある程度予想することはできます。

ただし、実際にどの媒体から問い合わせが来るか、どの媒体から理想のお客様と出会えるかは、やってみるまで分からない部分があります。

自分ではInstagramが向いていると思っていても、実際にはGoogle検索からの問い合わせが多いかもしれません。

YouTubeからすぐ問い合わせが来なくても、商談時に「動画を見ていました」と言われ、契約の後押しになるかもしれません。

比較サイトでは価格を重視する人ばかりだと思っていても、自分の考え方に共感してくれるお客様と出会えるかもしれません。

逆に、自分では良い方法だと思っていた媒体から、希望するお客様が来ないこともあります。

そのため、最初から一つに絞りすぎるよりも、色々と試しながら判断する方が現実的だと考えています。

時間があり、お金をかけたくない人は、小さく複数を試してみる

開業直後は、売上がまだ安定しておらず、集客に大きな予算を使えない人も多いと思います。

一方で、勤務していた頃よりも、ある程度時間を使いやすい場合もあります。

もし、

  • 時間はある
  • できるだけコストをかけたくない
  • どの集客方法が合うかまだ分からない

という状態であれば、一つに決めず、複数の方法を小さく試してみてもよいと思います。

例えば、

  • ホームページを作る
  • ブログを少しずつ書く
  • Xで日々の考えを発信する
  • Instagramで役立つ情報を投稿する
  • YouTubeで詳しい解説をする
  • 比較サイトに登録する
  • 成果報酬型の営業支援サービスを試す

といった方法です。

ここで大切なのは、最初から全てを完璧にやろうとしないことです。

ホームページを最初から何十ページも作る必要はありません。

SNSを毎日何本も投稿しなければならないわけでもありません。

YouTubeも、高価な撮影機材を用意しなくても始められます。

営業代行や比較サイトも、契約条件や費用を確認したうえで、小さく試せるサービスから利用すればよいと思います。

一度に大きな費用をかけるのではなく、最低限の範囲で試し、反応を確認してから広げていくことが大切です。

見るべきなのは問い合わせ件数だけではない

集客を始めると、どうしても、

  • アクセス数
  • フォロワー数
  • 再生回数
  • いいね数
  • 問い合わせ件数
  • 商談件数
  • 契約件数

に注目しがちです。

もちろん、これらは重要な数字です。

しかし、数字だけを見ていると、本当に自分に合った集客方法かどうかを判断できないことがあります。

例えば、問い合わせが10件来たとしても、すべて価格だけを重視する人で、契約につながらなければ、対応に多くの時間を使うことになります。

一方で、問い合わせは2件しかなくても、その2件が自分の得意分野に合い、長く付き合えるお客様であれば、価値は大きいと言えます。

そのため、媒体ごとにその特徴を記録しておく必要があります。

  • どのようなお客様が来たか
  • どのような悩みを持っていたか
  • 予算感は合っていたか
  • 自分のサービスとの相性は良かったか
  • 契約につながったか
  • 契約後も良い関係を築けそうか
  • 対応にどれくらい時間がかかったか
  • 最終的に利益がどれくらい残ったか

まで確認する必要があります。

「お客様の質」という視点を持つ

集客では、単に多くの人を集めることが目的になりがちです。

しかし、事業を長く続けるためには、自分が来てほしいと思うお客様と出会えるかどうかも重要です。

ここでいう「お客様の質」とは、人として良い悪いという意味ではありません。

自分の事業やサービスとの相性を意味します。

例えば、

  • 自分の得意分野とお客様の悩みが合っているか
  • 自分の価値観や支援方針を理解してもらえるか
  • 料金に納得してもらえるか
  • お互いに無理のないコミュニケーションができるか
  • 長期的に良い関係を築けるか

ということです。

私自身は、創業したばかりの方や、事業について一緒に悩みながら進んでいきたい方を支援したいと考えています。

そのため、単純に問い合わせ数を増やすだけでなく、そのようなお客様がどの媒体から来やすいのかを見ていく必要があります。

例えば、比較サイトからは、すぐに依頼したい人が多く来るかもしれません。

一方で、YouTubeやブログを長く見てくれた人は、私の考え方や人柄をある程度理解したうえで問い合わせをしてくれる可能性があります。

どちらが良いと一律に決めることはできません。

すぐに案件が必要な時期には比較サイトが役立つかもしれません。

長期的に自分と相性の良いお客様を増やしたいのであれば、ブログやYouTubeが重要になるかもしれません。

自分がどのようなお客様と仕事をしたいのかによっても、選ぶべき集客方法は変わります。

集客経路ごとに記録して比較する

複数の集客方法を試す場合には、問い合わせがどこから来たのかを記録することも重要です。

例えば、問い合わせ時に、

  • Google検索
  • Instagram
  • X
  • YouTube
  • 比較サイト
  • 紹介
  • 営業代行
  • その他

のどこから知ったのかを確認します。

さらに、

  • 問い合わせ日
  • 相談内容
  • 契約につながったか
  • 契約金額
  • 集客にかかった費用
  • 対応にかかった時間
  • お客様との相性
  • 継続契約になったか

などを記録しておくと、後から媒体ごとの特徴を比較できます。

例えば、
  • Instagramは反応は多いが、問い合わせが少ない
  • Google検索はアクセス数は少ないが、問い合わせにつながりやすい
  • 比較サイトは問い合わせが多いが、価格比較が厳しい
  • 営業代行は商談数は増えるが、対象外の企業も多い
  • YouTubeは直接の問い合わせは少ないが、商談時の信頼につながっている

といった違いが見えてくるかもしれません。

このような情報が蓄積されれば、自分の事業に合う媒体へ、少しずつ時間とお金を集中できるようになります。

現時点での私の結論

現時点で、私が集客について感じている結論は、非常にシンプルです。

最初から正解を決めることは難しく、実際に色々と試しながら、自分の事業に合う方法を探すしかないです。

ポイントは1つのメディアで必ず成功させようというのではなく、複数の媒体で少しずつ反応を見ながら、どこにリソースを投下して行くべきか?

というのを見極める姿勢が大事です!

その過程で分かったこと、うまくいったこと、うまくいかなかったことについても、今後発信していく予定です。

集客について悩んでいる方にとって、完成された成功事例だけでなく、現在進行形で試行錯誤している一つの事例として、少しでも参考になれば幸いです。

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佐藤
税理士・公認会計士
東京都立大学(旧・首都大学東京)を卒業後、KPMGあずさ監査法人に入所。銀行・証券会社をはじめとする日系金融機関を中心に、監査業務に従事してまいりました。その後、茨城県つくば市にて税理士事務所を開設し、現在に至ります。
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