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名刺を作る工程を公開します ― デザインから印刷・紙質選びまで、迷ったらこの記事で

佐藤

この記事内にはプロモーションが含まれています。

はじめに ― 名刺ひとつで、これだけ迷う

会社を立ち上げると、ほぼ確実に最初の数週間で名刺が必要になります。登記が終わって、銀行口座を開いて、いざ最初のアポイントへ向かおうとした瞬間、「あ、名刺がない」と気づく ―― これは創業期にかなりの確率で発生する”あるある”です。

ところが、いざ作ろうとすると意外と論点が多い。

  • デザインはどうするのか。自分で作るのか、外注するのか。
  • そもそもどんなデザインが「会社の名刺らしい」のか。
  • どこに印刷を頼めばいいのか。ネット印刷? 街の印刷屋?
  • 紙質は? マット? 光沢? 厚みは?
  • 一体いくらかかるのか。

検索すれば情報はいくらでも出てきますが、サービスもツールも乱立していて、結局どれを選べばいいのか分からない。創業準備中は他にもやることが山積みなので、ここで何時間も悩むのは正直しんどいところです。

この記事は、その「とりあえず名刺を作りたい創業者」に向けて、私自身が実際に動いてみた経験を踏まえながら、最短ルートと選択肢を整理したものです。結論から先にお伝えしておきます。

普段ビジネスで使う一般的な名刺を、とにかく安く・早く作りたいだけなら、「Canvaでデザイン → ラクスルで印刷」の二段構えが、現時点でほぼ最適解です。

以下、なぜそうなるのか、そして「いやいや、もう少しこだわりたい」という場合の選択肢はどうなるのかを、順を追って解説していきます。

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当事務所では「名刺作成」についてのご依頼も承っております。

その他にも、創業時の悩み(法人登記・銀行口座・会計ソフト選定など)とあわせて、サポートしています。

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名刺作成で決めるべきは、たった3つの論点

最初に頭の中を整理しておくと、名刺作成は実は次の3つしか論点がありません。

  1. デザインを誰が作るか(自分 or 外注)
  2. どこで印刷するか(ネット印刷 or 街の印刷会社)
  3. 紙質・仕上げをどうするか(厚み・質感・加工)

ここを別々に考えると話が散らかりますが、逆に言うと、この3点さえ決めれば名刺は完成します。順番に見ていきましょう。

1. デザイン編 ― 自分で作るか、外注するか

結論:9割の創業者は「自分でCanva」で問題ない

実際の編集画面

まず大前提として、創業期に最初に持つ名刺は、奇をてらう必要はほとんどありません。求められるのは「会社名・氏名・連絡先が、清潔感のあるレイアウトで載っていること」、ただこれだけです。

そして、その水準であれば、デザインの専門知識がなくても Canva で十分に作れます。

もちろん、プロのデザイナーが時間をかけて作ったものと、Canvaのテンプレートを丁寧に整えたものとで、初対面の相手が受ける印象に差がでるのは当然ですが、

まず最初の段階ではCanvaで作成したもので充分だと感じています

テンプレートを使っても、納得できるデザインに調整するにはそれなりに時間がかかるので、プロの方に最初から投げてしまうのも選択としてはアリです!

私自身、最初に試したのもCanvaでした。

なんとなく「名刺は外注するもの」というイメージがあったのですが、実際にCanvaを開いてみると、ビジネス名刺用のテンプレートが数千点単位で並んでいて、業種ごとに整理されているため、自分の事業に近いものを選んで、文字を差し替えるだけで形になる。

所要時間は、3~5時間程度だったかと思います。

Canvaを使う具体的な手順

  1. Canvaにアカウント登録(無料プランでも問題なし)
  2. 検索バーで「名刺」または「business card」と入力
  3. 業種・テイストに合うテンプレートを選ぶ
  4. 会社名・氏名・役職・連絡先・ロゴを差し替える
  5. 表面と裏面を整える(裏面は会社のミッションや事業内容を1行で入れると印象が締まります)

ポイントは、最初から完璧を狙わず、似たテンプレートを2〜3個並べて見比べること。

一つだけ見ているとそれが良く見えてきますが、横に並べると「あ、こっちの方が良いな」と一瞬で分かります。

無料テンプレートという選択肢

「Canvaの操作も面倒」「もっと早く済ませたい」という場合は、無料の名刺テンプレートをダウンロードしてWordやPowerPointで編集するというルートもあります。

「名刺 テンプレート 無料」で検索すれば、印刷会社が自社サイトで配布しているテンプレート集がたくさん出てきます。

今回紹介するラクスルでも700種類のテンプレートがあるのでこの中から選ぶということもできます。

ラクスルHPより引用

利点は、

  • 印刷会社が用意しているので、入稿サイズや裁ち落としの設定が最初から正しい
  • ブラウザ上で簡単に編集できるので、Canvaを覚える手間すらいらない

ということ。

実際の編集画面

デザイン性ではCanvaの方が一枚上手ですが、「とにかく形になればいい」というフェーズでは、無料テンプレートを使い倒すのも全然アリです。

むしろ、ここで時間を使うくらいなら、本業を一秒でも早く前に進めるべきです。

外注ルートも整理しておく

一方で、「自社のブランディングを名刺から表現したい」「ロゴから一緒に設計したい」というケースもあります。

その場合は外注の選択肢を検討する価値がありますので、代表的な3つを並べておきます。

(1) ココナラ

個人のクリエイターに数千円〜2万円程度で依頼できるマッチングサービス。価格帯が広く、ポートフォリオを見ながら自分のテイストに合う人を選べるのが強み。

スピード感も比較的早く、最短で数日納品も可能。ロゴ+名刺をセットで頼むと総額1〜3万円程度に収まることが多い印象です。

(2) ランサーズ・クラウドワークス

ココナラと並ぶクラウドソーシング系。コンペ形式で募集できるので、複数案の中から選びたい場合に向きます。

ただし応募が集まらない、品質のばらつきがあるなどのリスクもあるので、初めて使う場合は固定報酬+ポートフォリオ重視で個別指名する方が無難です。

(3) デザイナー直契約

知人のツテや紹介で、フリーランスのデザイナーと直接やり取りするパターン。価格は3〜10万円と上がりますが、その分丁寧なヒアリングを経てブランドの世界観に合わせて作ってもらえます。

創業後にウェブサイトやパンフレットも作る予定があるなら、最初からデザイナーを巻き込んでトーンを統一する戦略もあります。

「自分でやる」と「外注する」の判断基準

迷ったときは次の問いに答えてみてください。

名刺作成の判断チェックリスト

Q1. この名刺を、3年使い続ける気で作りますか?

Q2. ロゴはもう決まっていますか?

Q3. 見せたい相手は、デザインの良し悪しで判断する業界ですか?

私自身は最初の名刺を自作で仕上げました。

理由は今後デザインの変更可能性があること、ロゴが決まっていたからです。

名刺は初対面の相手に最初にお渡しするものなので、自分で作るにしてもデザインにはこだわりました

もちろん、いくらでも時間をかければいいというものではありません。創業期は他にもやることが山積みです…

2. 印刷編 ― なぜ「ラクスル」が現時点での最適解なのか

デザインが固まったら、次は印刷です。ここも選択肢が多いように見えて、実は答えはほぼ一つに収束します。

結論:迷ったらラクスル

ラクスルは、ネット印刷の中でも価格・スピード・品質のバランスが取れているサービスです。100枚で500円台から作れる激安プランから、こだわりの高級紙まで、価格帯のレンジが広い。

創業期は「とりあえず100枚」を作って、すり減ったら追加で発注、というサイクルになりがちですが、その用途にぴったりはまります。

私が初めて発注したときは、注文から3営業日で手元に届きました。仕上がりも、普段目にする名刺と並べて見比べても、正直なところほとんど違いが分かりません。

他のネット印刷との違いを軽く

一応、他の選択肢にも触れておきます。

  • プリントパック ―― ラクスルと並ぶ大手。価格はラクスルとほぼ同水準で、用紙の種類が豊富。デザイン入稿の自由度が高い分、初心者には少しハードルが上がります。
  • グラフィック(graphic.jp) ―― 用紙の種類が業界随一。特殊紙や高級紙にこだわりたい、デザイナー仕様の名刺を作りたい人向け。価格はやや高め。
  • アスクル/ビズプリント等のオフィス系 ―― 法人向けの一括サービスで、納品が安定している反面、個別カスタマイズは弱い。

「とにかく安く・早く・まあまあキレイに」を満たすなら、ラクスル一択でほぼ問題ありません。デザインに本気で凝るならグラフィック、という棲み分けです。

3. 紙質編 ― 最初は「マットコート紙・220kg前後」を選んでおけば外れない

名刺作成で意外と悩むのが紙質です。ネット印刷の発注画面を開くと、「マットコート」「上質紙」「ヴァンヌーボ」「アラベール」など、知らない単語が並んで思考停止しがちです。

ここも結論からいきます。

初めての名刺なら、マットコート紙の220kg(または200kg前後)を選んでおけば、ほぼ間違いありません。

理由は3つあります。

  1. マットコート紙はビジネス名刺の事実上の標準。表面はサラサラで、写真も文字も両方キレイに出る万能型。光沢紙(グロス)はやや派手で、上質紙はマットすぎて高級感が出にくいので、間を取れる選択肢です。
  2. 220kg前後の厚みは、受け取った瞬間に「ペラペラじゃない」と感じる最低ライン。これより薄いと安っぽく見え、これより厚いと名刺入れに収まりにくくなります。
  3. 価格が一番安い。ネット印刷各社が一番力を入れているのもこの組み合わせなので、コスパが最良。

「もう少し質感に個性を出したい」という場合は、

  • ヴァンヌーボV ―― ほんのり凹凸のあるラフな質感。デザイナー名刺で人気。
  • アラベール ―― ふんわりした柔らかい紙肌。クリエイティブ系・ナチュラル系に合う。
  • クラフト紙 ―― 茶色のザラついた紙。カフェ・雑貨系などブランディング重視に。

このあたりを選ぶと、一気に印象が変わります。

ただし価格は1.5〜2倍に跳ね上がるので、最初の100枚は標準のマットコート紙、ブランドが固まってきたら特殊紙に切り替える、というのがおすすめです。

仕上げ加工は「最初はナシ」でOK

箔押し、エンボス、角丸、両面フルカラーなどの加工オプションもありますが、最初の名刺ではほぼ不要です。シンプルな両面カラー印刷で、まずは渡してみる。手応えが見えてきたら、リピート発注のタイミングで加工を試す、という順番が安全です。

実践 ― 私がやった最短ルートを公開

ここまでの内容を踏まえて、実際の手順をまとめます。

Step 1. Canvaにアカウント登録し、「名刺」テンプレートから候補を3つ絞る(所要時間:30分)

Step 2. テンプレートに会社名・氏名・連絡先・ロゴを流し込む。(所要時間:30分)

Step 3. テンプレートのデザインを自分好みにカスタマイズ(所要時間:3時間)

Step 4. ラクスルにアクセスし、「名刺印刷」→「マットコート220kg」→「両面フルカラー」→「100枚」を選択(所要時間:5分)

Step 5. Canvaのデザイン連携を利用してアップロード→入稿チェック → 決済(所要時間:10分)

Step 6. 中3〜5営業日ほどで手元に到着!

合計1時間程度の作業で、100枚あたり1,000円以下で完成します。

初めてでも、手戻りを含めて半日あれば確実に発注まで進められるはずです。

体験から得た、小さな注意点

実際にやってみて「気をつけた方がいい」と感じたポイントを3つだけ。

  • メールアドレスのドメインは、必ず会社の独自ドメインに。Gmailのフリーアドレスを名刺に載せると、それだけで信用度が一段落ちます。Google Workspaceは月数百円で導入できるので、名刺発注前にドメイン取得とメール設定を済ませておくのが鉄則です。
  • 名刺の準備は早めに。創業の準備を始めた段階であっても意外と名刺をお渡しするタイミングはあります事前の準備で必要なタイミングに渡せるようにしておきましょう
  • 必ず1枚、印刷見本を確認するつもりで100枚以上発注しない。創業初期は会社名・連絡先・住所などが変わる可能性があります。最初は100枚にとどめ、運用しながら正解を見つけていきましょう。

まとめ ― 「とりあえずの名刺」は、Canva+ラクスルでいい

長くなりましたが、最後にもう一度結論を確認します。

デザインはCanva(または無料テンプレート)で自作。印刷はラクスル。紙はマットコート220kgで両面フルカラー、100枚から。

これでビジネスとして十分通用する名刺が、1,000円台で手に入ります。

創業期の貴重な時間とお金は、本業に投じるべきです。名刺で消耗する必要はありません。

一方で、

  • ロゴから一貫したブランドを作りたい
  • 業界的に「名刺の質」がそのまま信用に直結する
  • 創業メンバー全員分をトーンを揃えて作りたい

といったケースでは、最初からデザイナーに外注する判断も十分に合理的です。その場合はココナラ・ランサーズ・直契約の選択肢から、予算と納期に合うものを選んでください。

名刺作成のご相談、承ります

当事務所では「名刺作成」についてのご依頼も承っております。

  • 「自社の事業に合うデザインが、自分では判断できない」
  • 「Canvaを開いたけれど、テンプレートが多すぎて選べない」
  • 「外注するべきか、自作で済ませるべきか、客観的な意見が欲しい」
  • 「ロゴから一緒に作りたいが、誰に頼めばいいか分からない」

こうしたご相談は、創業時の他の論点(法人登記・銀行口座・会計ソフト選定など)とあわせて、まとめてサポートしています。

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名刺は「最初の自己紹介」を代行してくれる、創業期で最もコスパの高い投資のひとつです。気持ちよく渡せる一枚を手に入れましょう。

ABOUT ME
佐藤
佐藤
税理士・公認会計士
東京都立大学(旧・首都大学東京)を卒業後、KPMGあずさ監査法人に入所。銀行・証券会社をはじめとする日系金融機関を中心に、監査業務に従事してまいりました。その後、茨城県つくば市にて税理士事務所を開設し、現在に至ります。
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