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資金繰り

資金繰りを悪化させる5つの原因と対策

佐藤

こんにちは!

「利益は出ているはずなのに、なぜかお金が足りない…」

こうした悩みを抱える中小企業の経営者は、実はとても多いと言われています。

売上が減っているわけでもないのに、資金繰りが苦しい。 その原因は、意外なところに隠れていることがあります。

この記事では、資金繰りを悪化させる代表的な5つの原因と、それぞれの対策をわかりやすく整理していきます。

この記事でわかること

  • 資金繰りを悪化させる5つの主な原因
  • それぞれの原因に対する具体的な対策
  • 「節税しすぎ」がかえって資金を減らす仕組み
  • 資金を守るための考え方

この記事の全体像

まず「売上の減少」という基本的な原因を確認します。 次に「過剰在庫」「回収遅延」「無計画な投資」といった、利益が出ていても資金が減るパターンを見ていきましょう。 最後に「過度な節税対策」という、意外と見落とされがちな原因を取り上げます。

原因❶:売上の減少

入ってくるお金が減れば、資金繰りが苦しくなる。 これはシンプルですが、最も基本的な原因です。

売上がゆるやかに下がっていると、つい慣れてしまうことがあると言われています。 しかし家賃や人件費などの固定費は、売上が減っても変わりません。

蛇口から出る水の量が減っているのに、バスタブの栓はそのまま。 気づいたときには水位がどんどん下がっている、というイメージですね。

対策

  • 月次で売上推移を必ずチェックする
  • 前年同月比・前月比で変化を把握する
  • 3ヶ月連続の減少が見えたら原因を特定する

「なんとなく大丈夫」ではなく、数字で確認する習慣が大切です 📊

原因❷:過剰在庫(デッドストック)

在庫は、仕入れた時点でお金が出ていきます。 でも売れるまでは、売上にも費用にもなりません。

つまり在庫が増えるということは、お金が商品の形で倉庫に眠っている状態なんですよね。

特に危険なのが、売れ残った在庫、いわゆるデッドストック(動きのない滞留在庫)です。 これは現金を冷凍庫に入れて凍らせているようなもの。 いつまでも使えないお金が倉庫を占拠しているわけです。

対策

  • 在庫回転日数(在庫が売れるまでの日数)を定期的に確認する
  • 動きの鈍い商品をリストアップして処分を検討する
  • 発注頻度を見直し、必要な分だけ仕入れる

「いつか売れるかも」と抱え続けるのが一番リスクが高いと言われています。 思い切った判断が必要な場面もありますよ。

原因❸:売掛金の回収遅延

商品やサービスを提供して売上が立っても、実際の入金が遅れれば資金は不足します。

取引先の支払いサイト(締め日から支払日までの期間)が長いケースは要注意です。 たとえば「月末締め・翌々月末払い」だと、納品からお金を受け取るまで最大3ヶ月近くかかることになります。

売上は上がっているのに手元にお金がない。 ざっくり言えば「ツケで売ったけど回収できていない」状態ですね。

対策

  • 売掛金の年齢管理(どの取引分が未回収か)を行う
  • 回収サイトの短縮を取引先と交渉する
  • 新規取引では回収条件を最初にしっかり決める

回収管理はビジネスの基本です。 遠慮する必要はまったくありません。

原因❹:無計画な設備投資

設備投資は事業の成長に欠かせないものです。 ただし計画なしに進めると、資金繰りを一気に圧迫することがあります。

「隣のテナントが空いたから」と衝動的に店舗を拡張するケースは珍しくないと言われています。 その結果、家賃と内装費で経営が苦しくなってしまう。

投資と浪費は紙一重。 アクセル全開で走っていたら、ガス欠になっていた、という事態は避けたいものですね 🚗

対策

  • 投資の回収計画を事前に立てる(何年で元が取れるか)
  • 融資や補助金の活用も検討する
  • 「今やるべきか」を冷静に判断する時間を持つ

チャンスを逃したくない気持ちはわかります。 しかし無理な投資で本業が傾いては元も子もありません。

原因❺:過度な節税対策

「税金を払うくらいなら経費を使おう」 こうした考え方は、経営者の間でよく聞かれます。

確かに必要な経費を使うことは大切です。 しかし節税のためだけに不要なものを購入するのは、本末転倒なんですよね。

たとえば利益が100万円出たとします。

  • 法人税率が約30%なら、税金は約30万円
  • 手元には約70万円が残る

ここで「節税のため」に100万円使えば、税金はゼロ。 でも手元の現金もゼロです。

これでは節税ではなく、ただの散財になってしまいます。

税金を払ってでも内部留保を厚くする

「税金を払う=損」ではないという考え方が注目されています。

税金を払った上で手元にお金を残す。 つまり内部留保(会社内に蓄えた利益)を厚くするほうが、資金繰りにはずっと有利に働きます。

内部留保が厚い会社は突発的な出費にも対応できますし、銀行からの信用も高まると言われていますよ。

対策

  • 「本当に必要な経費か?」を自問する
  • 節税対策は顧問税理士と必ず相談する
  • 「利益を残すこと」をポジティブに捉える

おわりに

資金繰りを悪化させる5つの原因を整理しました。

  1. 売上の減少
  2. 過剰在庫
  3. 売掛金の回収遅延
  4. 無計画な設備投資
  5. 過度な節税対策

どれも「気づいたら悪化していた」というパターンが多いのが特徴です。

まずは以下のアクションから始めてみてください。

  • 月次の売上推移と在庫残高を確認する
  • 未回収の売掛金がないかチェックする
  • 「節税のための出費」がなかったか振り返る

資金繰りの改善は、原因を「知る」ことから始まります。 原因がわかれば、対策は必ず見つかりますよ 🙏

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さとう
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税務に関する実務の勉強記録を残しています。法人税・所得税・消費税・相続税を中心に、業種別のビジネスについても学んでいます。 ※このサイトに記載している内容は、一般的な情報提供であり、個別具体的な事例に関する相談は専門家へご相談ください。
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