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資金繰り

倒産を防ぐ資金繰り表の作り方・分析方法

佐藤

こんにちは!

「月末になるといつも資金がギリギリで、気が休まらない…」

こういう状態が続くのは、本当にストレスですよね。

でも、資金繰りの不安は「見える化」するだけでぐっと軽くなると言われています。 そのための道具が 資金繰り表 です。

「難しそう…」と思った方、安心してください。 最初はざっくりで大丈夫ですよ。

この記事でわかること

  • 資金繰り表とは何か(予定表と実績表の違い)
  • 資金繰り表の基本的な作り方
  • 予定と実績の「差異」を分析して早めに対策を打つ方法
  • どんぶり勘定から脱却するための実践ステップ

なぜ資金繰り表が必要なのか

損益計算書は「利益」を教えてくれますが、「お金の残高」は教えてくれません。

利益が出ていても入金が遅れれば現金は不足しますし、赤字でも借入金があれば当面は回せたりします。 利益と現金は別モノなんですよね。

資金繰り表がないと、お金が足りないと気づけるのは口座残高が減ってからです。 そのタイミングでは、対策を打つ余裕がありません。

たとえるなら、カーナビなしで知らない道を走るようなものでしょう。 道に迷ってから地図を広げるより、最初からナビを使うほうがずっと安心ですよね 🗺️

資金繰り表には2種類ある

資金繰り表には「予定表」と「実績表」の2種類があります。

資金繰り予定表 は、将来の入出金を見積もるための表です。 いわば「お金の天気予報」のようなものですね。

資金繰り実績表 は、過去の入出金を記録する表です。 こちらは「お金の天気の記録」にあたります。

この2つをセットで使うことがポイントです。 予定と実績を比較してはじめて、「ズレ」が浮き彫りになるんですよね。

ステップ❶:入出金の項目を整理する

資金繰り表を作る最初のステップは、入金と出金の項目を整理することです。

入金側の主な項目を見てみましょう。 「現金売上」はその場で現金をもらう売上のこと。 「売掛金回収」はツケで売った分の回収ですね。 そのほか「借入金入金」や「補助金・保険金」なども入金に含まれます。

出金側はこちらです。 「仕入れ・外注費」「人件費」「家賃や光熱費などの固定費」が代表的でしょう。 「借入金の返済」「税金の支払い」「設備投資」なども忘れずに入れておきましょう。

最初から細かく分ける必要はありません。 ざっくり「売上入金」「仕入支出」「固定費」「借入返済」くらいの分類で十分ですよ 📝

ステップ❷:予定表を作成する

項目が整理できたら、月ごとの入出金を見積もっていきます。

売上入金の予測は、経営計画や過去の実績をベースにしましょう。 取引先ごとの入金サイト(請求から入金までの期間)を把握しておくことが重要です。

出金の予測は、比較的立てやすい部分ですね。 人件費や家賃などの固定費は毎月ほぼ同額ですし、借入返済も金額が決まっています。

予測が難しいのは「変動費」や「突発的な支出」でしょう。 ここは少し多めに見積もっておくのがコツだと言われています。

月初の残高に入金を足して出金を引く。 この計算を月ごとに繰り返すことで、3〜6か月先の資金状況を見通せるようになります。

ステップ❸:実績表を記録する

予定表を作ったら、実際の結果を記録する実績表も並行して作りましょう。

毎月の入金と出金を、予定表と同じ項目で記録していきます。 通帳や会計ソフトのデータを参照すれば、それほど手間はかかりません。

記録を続けることで、自社のお金の動きにパターンが見えてくることがあります。 たとえば「毎年3月は支出が集中する」といった傾向がわかれば、事前に備えられますよね 💡

ステップ❹:予定と実績の差異を分析する

資金繰り管理のキモは、このステップにあります。 予定と実績の「差」を毎月チェックすることが最も大切なポイントです。

よくあるズレのパターンを見てみましょう。

入金が予定より少ない場合 は、売掛金の回収遅れが原因であることが多いようです。 請求や督促のタイミングを早めることで改善できるケースがあります。

出金が予定より多い場合 は、予期せぬ修繕費や税金が原因かもしれません。 あらかじめ予備費を設定しておくと、慌てずに対応できるでしょう。

残高が毎月ジリジリ減っている場合 は、構造的な収支の不一致が考えられます。 この場合は経営計画自体を見直す必要がありますね。

差異が大きい項目を見つけたら、原因を特定して翌月以降の予定表に反映させましょう。

最大の価値は「事前に気づけること」

資金繰り表の最大のメリットは、問題が起きる前に察知できることです。

「来月は大丈夫だけど、3か月後に資金が不足しそうだ」とわかれば、今から動けます。 銀行への融資相談も余裕を持って行えるでしょう。

ギリギリになってから駆け込むのと、3か月前から相談するのとでは、銀行の対応もまったく違ってきます。 早めに動けること自体が、大きなアドバンテージなんですよね。

まずはシンプルに始めよう

全部を一気にやる必要はありません。

まずは今月の入金・出金・月末残高を記録するだけ でOKです。 Excelでもスプレッドシートでも、手書きのノートでも構いません。

次に、来月の入出金をざっくり予測してみましょう。 月末になったら予定と実績を比べて「答え合わせ」をします。

この「記録 → 予測 → 答え合わせ」のサイクルを回すだけで、精度はどんどん上がっていきますよ。

おわりに

資金繰り表は、大企業だけのものではありません。 むしろ資金的な余裕が少ない中小企業にこそ必要なツールです。

まずは以下の3つから始めてみてください。

  • 今月の入金と出金をざっくり記録する
  • 来月の入出金を予測してみる
  • 月末に答え合わせをする

「どんぶり勘定」から「見える管理」への一歩は、思っているより小さいものです。

資金の見通しが立つと、経営の不安がぐっと減ります。 ぜひ今月から試してみてくださいね 🙌

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さとう
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税務に関する実務の勉強記録を残しています。法人税・所得税・消費税・相続税を中心に、業種別のビジネスについても学んでいます。 ※このサイトに記載している内容は、一般的な情報提供であり、個別具体的な事例に関する相談は専門家へご相談ください。
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